• TOP
  • バックナンバー

BACKNUMBERS
バックナンバー

2013年07月25日 Vol.36

《shadowtimes》Post.18「空港の日々」港千尋

アメリカ政府が世界中で広範に個人情報を収集していたことを暴露したエドワード・スノーデン氏がモスクワ空港に到着して、ひと月が過ぎた。ロシアへの亡命を希望する彼に対して、オバマ大統領は米国への強制送還を求めている。 中央情報局と国家安全保障局の局員として政府の情報収集活動に関わった男の、世界を驚愕させた行動は、ハリウッドがお得意とするスパイ映画そのもので、どこまで本当なのか想像することも難しい。やはり現実は映画を超えるものなのか。 だがモスクワ国際空港のどこかで、今も生活していることだけは確かなのだ。ロシアでもなく、アメリカでもなく、どこの国でもないゾーンで、彼は生きている。

続きを読む

2013年07月18日 Vol.35

《Days and Lights》Post.17「Skyline 02」勝又公仁彦(邦彦)

-エピソード2 車を運転していると、前後左右の視界に極力注意するようになる。ましてや、面白そうな被写体を常にサーチしながら視覚は街をスキャンしているのだからなおさらだ。 高速道路を運転している時も、撮影しながら追い越しレーンを疾走していた。自分でも「ひょっとしてこれは異常な情熱なのか?」、「実際そのようにして撮影した写真を発表するわけでもないのだし」と自らを訝しんでいた。 ところが、先日観たある高名な映像作家の作品でも、同様に高速道路を運転しながら、映像を撮り、かつ即興のナレーションを加えていたのだ。同じ嗜好を持つ人もいるのだなと少し安心?しつつも、そちらの方がさらに芸が細かく高度であることに、敗北感を噛み締めてもいたのであった。

続きを読む

2013年07月11日 Vol.34

《shadowtimes》Post.17「文庫から森へ」港千尋

若狭湾に面して走る国道からの眺めは素晴らしい。海側も山側も起伏に富んでいて、文字通りの風光明媚である。内陸には美しい里山の風景が広がり、谷を渡る風が稲の緑へ吹いてくる。若州一滴文庫は、そんな里山のなかにある。 小説家水上勉が生まれた村に建てたもので、文庫とはいえ広い敷地のなかには立派な庭園や劇場があり、木造のギャラリーが併設されている。 貧しくて本を読めなかった少年時代を思い出し、自分の蔵書を開放して広く活用してもらいたいという願いが実現したのは、いまから30年ほど前のこと。 今では水上文学ファンだけでなく、観光客にとっても訪れてみたい場所のひとつになっているようだ。

続きを読む

2013年07月04日 Vol.33

《Days and Lights》Post.16「Skyline 01」勝又公仁彦(邦彦)

現在、東京国立近代美術館で開催中の「都市の無意識」という小企画に「skyline」というシリーズの旧作が出品されている。 開催中にその作品について書いてほしいとのお声を頂いたので、お応えしたい。 2004年にこのシリーズで最初の個展を開いた時に、会場に掲示した文章がこちらになる。 「Skyline」 都市の中にありながらも、それを少し引いたところ―多くは高台―から眺めてみる。

続きを読む

  • TOP
  • バックナンバー

カテゴリ別バックナンバー

FACEBOOK

TWITTER