BACKNUMBERS
バックナンバー:2013年03月14日 配信号 収録

《shadowtimes》Post.9「バルの春」港千尋

《shadowtimes》Post.9「バルの春」港千尋

国によって違いはあれど、春の訪れは誰にとっても待ち遠しいものだ。北の大地はまだまだ深い雪のなかにあるが、南では枝先に緑が芽をふきだした。路上に人の姿が戻ってくる。そんな季節にスペインを訪れている。 スペインではバルの世話になることが多い。最近は日本でも増えてきたようだが、居酒屋よりも頻繁に利用するところが、すこし違うかもしれない。 朝のコーヒーに始まり、昼、夜と一日中、ほぼ時間を問わずに飲食ができる、それがバルのいいところというか、役割である。喫茶店と居酒屋が分かれていないというわけだ。 とうぜん敷居は低く、たいがい値段も安くて庶民の味方である。旅行中は食事も休憩もすべてバルで済ませる。バスク地方特有の「ピンチョス」というタパスで朝から夜まで通せるのでありがたいことこの上ない。

この記事は、ログインすることでご覧いただけます。

RELATIONAL ARTICLES
関連記事

《shadowtimes》Post.8「階層性(レイヤー)の発見」港千尋

ロシアの隕石落下のニュースには驚いた。まさに「青天の霹靂」を描いたかのような、あの動画を繰り返し見て、何事も起きそうにない晴れた日に、霹靂が落ちることに言葉を失った。 あのニュースが届く直前に、「こ…

《Days and Lights》Post.13「パランプセスト」勝又公仁彦(邦彦)

Vol.20「ミュージアム都市(1)」で港さんが2004年のニューヨーク近代美術館のリニューアルオープンの時のお話をお書きだった。当時私も雑誌の取材でMOMAを訪れていた。 その際に港さんにロックフ…

《shadowtimes》Post.18「空港の日々」港千尋

アメリカ政府が世界中で広範に個人情報を収集していたことを暴露したエドワード・スノーデン氏がモスクワ空港に到着して、ひと月が過ぎた。ロシアへの亡命を希望する彼に対して、オバマ大統領は米国への強制送還を求…

《Days and Lights》Post.4「車とヤボ」勝又邦彦

本号は新年が明けて初回になります。本年も何卒よろしくお願い申し上げます。 今回は前回の「attraction」で取り上げた遊園地のような祝祭空間の乗り物ではなく、もう少し身近な乗り物の話を。 …

《shadowtimes》Post.13「鎧戸から洩れ入る光」港千尋

うら寒い黄金週間をあけたと思ったら、いっきに陽射しが強くなり今日など真夏の気温である。窓を開けるとどこかで風にそよぐ木々の音が気持ちいい。ブラインドをすこし降ろして、読みかけた文庫本を開く。 上下に…

カテゴリ別バックナンバー

FACEBOOK

TWITTER