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バックナンバー:2013年06月06日 配信号 収録

《Days and Lights》Post.14「移動するカミたち」

《Days and Lights》Post.14「移動するカミたち」

うつそみの人はさびしも。すさのをぞ 怒りつつ 國は成しけるものを 諏訪びとは、建御名方の後といへど、心穏(おだ)ひの あしくもあらず(『海やまのあひだ』釋迢空)/霰降り鹿島の神を祈りつつ皇御軍(すめらみいくさ)に我は来にしを(防人歌 常陸國 那賀郡の上丁、大舎人部千文『万葉集 巻二十』)/私の様に都市や住宅地など人の住む場所を主な被写体としていると、自然を嫌い人工的なものだけを追っている人の様に思われるきらいがある。現実には私は自然の豊かな地域に生まれ育ち、野山や川に遊んで育った。目の前には常に巨大な富士山が空の大部分を覆っていた。小学校のグランドの南の縁はそのまま長大な前方後円墳の段丘になっており、鬱蒼とした杉の巨木が生えていた。その中には富士山を祀る神社があり、それが私の産土社だった。大学でひょんなことから神道系の宗教哲学者を師とすることとなり、以来様々な形で神社や聖域を密かに廻って来た。それらは私にとっては、親しみ抜いたありふれたものであり、写真に撮りはしても、わざわざ発表するにはあまりに自分に強く結びついていて、批評の対象としにくいものだ。

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