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バックナンバー:2013年10月24日 配信号 収録

《shadowtimes》Post.24「文字と写真」港千尋

《shadowtimes》Post.24「文字と写真」港千尋

今月、『100年目の書体づくり』という本が出た。大日本印刷のオリジナル書体である、秀英体がその誕生から100年目に改刻された記念出版である。 改刻とは、あまり聞きなれない言葉かもしれないが、ひとつの書体のデザインを全面的に改めることを意味する。「刻」が示すのは、もともと活字は金属に刻まれて作られたという歴史だ。「平成の大改刻」と呼ばれたリニューアルは、2005年に開始され、実に7年をかけて完成した。 冒頭、大日本印刷株式会社の北島義俊社長は次のように書いている。 「大日本印刷の前身である秀英舎は1876年(明治9)、<活版印刷により文明社会の発展に貢献する>という志を持って創業されましたが、印刷技術の変化にともなって、活字鋳造と組版事業を2003年(平成15)3月に終了させるに至りました。127年に及ぶ長い歴史に幕を引くわけですから、伝統文化を終わらせてしまうような深い感慨と将来への重い責任を強く感じました。」

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